WILLOW WORKSのブログを読んでいただいて、ありがとうございます。
今日は題名通り、ワニを入荷した話です。

違いました。クロコダイルレザーを入荷した話です。
サムネイル画像は大分県の地獄めぐりのワニ。ワニ地獄。
僕は今までもクロコダイルでいくつかの財布や小物を作っています。
若い頃のクロコダイルのイメージはギラギラ、北九州。でした。
※僕は福岡出身です。
しかし年を重ねて、いろいろな革のことを知り、クロコダイルを扱う機会があり、商品を作ってみると、それはもう格好いい。
とにかく美しい、たぶん一番美しい。クロコダイル大好き。です。
今回折角の入荷のタイミングなので、クロコダイルのお話を。
クロコダイルと呼ばれるワニ革には下記の4種類があります。
■スモールクロコダイル(イリエワニ)
学名:Crocodylus porosus(クロコディルス・ポロサス)
オーストラリア、インドネシア、パプアニューギニアが主な産地で、そのほとんどが養殖されたものです。
ワニの中でも最大級。
呼び名の”スモール”はクロコダイル種の中で最も腑(鱗の模様)が細かいことが由来です。
そして竹腑から丸腑への流れが美しく、クロコダイルの中でも最高級とされています。
エルメスが学術名の『ポロサス』という呼び名を使っていることで、ポロサスと呼ぶ人もいますね。
■ラージクロコダイル(ニューギニアワニ)
学名:Crocodylus novaeguineae(クロコディルス・ノバエギネアエ)
パプアニューギニア、インドネシア原産で淡水の沼や川に生息していて、ほとんどが野生のもの。
スモールクロコと同じく、体の大きさではなく、腑の大きさが大きいことで、ラージクロコダイルという呼び名です。
ラージスケールクロコダイルと呼ばれることもあります。スケールは腑のこと。
腑の形状が大きく、特にお腹の竹腑がほぼ正方形なのが特徴です。
もっともカジュアルなクロコダイルと言われたりして、割と安価なイメージがありますが、現在はそんなこともない気がします。
スモールクロコと比べた時に一番違いが分かりやすい腑の形が結構好みです。
■ナイルクロコ(ナイルワニ)
学名:Crocodylus niloticus(クロコディルス・ニロティクス)
アフリカ原産。
アフリカ諸国の淡水の沼や河川に生息していますが、革として供給されるのはほとんどが養殖のもの。
スモールクロコと比べると丸斑が丸すぎないのが特徴ですかね。
竹腑から丸腑にスモールクロコほどのコントラストを感じないので、アイテムにしたときにバランスが取れる印象。
昔から高級ワニ革といわれているのが分かる美しい革ですね。
こちらもエルメスが学術名の『ニロティクス』を使っていて、呼び名にもなっています。
ただ言葉で聞くと「ニロティカス」と聞くことが多いので調べてみたら、発音の違い?みたいな感じですかね。
■シャムワニ(シャムワニ)
学名:Crocodylus siamensis(クロコディルス・シアメンシス)
東南アジア原産の中型クロコダイル。
野生は絶滅の危機に瀕しており(IUCNレッドリスト絶滅危惧種)、現在は主にタイなどで養殖。
スモールクロコに近いバランスの腑が美しく、スモールクロコより腑のサイズがやや大きめです。
シャムワニは僕が初めて財布を作ったクロコダイルで、その時はクロコダイルの種類の違いを理解していませんでした。
それでも、見た目の美しさ、革としての強度など、他の革にはない魅力を感じました。
以上です。
クロコダイルと呼べるのはこの4種類のみで、他のワニ革アリゲーターやカイマンはクロコダイルとは呼びません。
アリゲーターも本物のワニ革ですが、クロコダイルよりまあまあ安価で取引きされています。
この価格の違いは美しさによるものだと思います。それと大人の事情かな。
人間が決める『価値』はいつも見た目の美しさが含まれますよね。
金やダイヤと同じ感覚でクロコダイルレザーの美しさには感性に訴えるものがあると思います。
ちなみに、クロコダイル科とアリゲーター科との違いは、口を閉じた時に下顎の第4の歯が見えるか否か(クロコダイルは見え、アリゲーターは隠れる)と、頭部の形状(クロコダイルはV字、アリゲーターはU字)、クロコダイルは鱗に「腹面穿孔(感覚穴)」があるが、アリゲーターにはほとんどない。だそうです。
革になった時の見分け方に、”鱗の穿孔をチェック”というのが有名ですね。
皆さんもうアリゲーターとクロコダイルを見分ることができますね。
ちなみに、今回入荷した革はスモールクロコ(イリエワニ)です。
しかし全然もの作りの話をしませんね。。

サムネの子はクロコダイルで、この子はアリゲーター?ちゃない?