ジャイロゼッター「ゴイル」編


3DSソフト「超速変形ジャイロゼッター アルバロスの翼」のメカデザインに参加していました。

2013年度のスクウェア・エニックスの作品ですが、まだまだ入手可能です。是非遊んでみてください。

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今回は、ジャイロゼッター「ゴイル」のお話です。

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敵組織ゼノンのジャイロゼッターで、西洋のモンスター・ガーゴイルをモチーフとしたスタイル。闇属性風なカラーリングが不気味です。

ゴブリに続くゼノンの量産型ジャイロゼッターで空中戦を得意としている・・・のかな? 正式な設定は伺ってはいないのですが概ねそのような性能でしょう。バリエー ション機に「スカルゴイル」が存在してます。アルバロス本編ではウィルスに毒されたAIによって暴走し襲いかかってくるという、RPGのモンスターキャラ的な扱いでした。

ゴブリ系のシリーズとして、猫背・モノアイ・肋骨・ボディの意匠を共通にしています。

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細身で、ゴツゴツした装甲、全身にするどい爪等でガーゴイルらしさを出しています。

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大型の翼が特徴的です。ファンの方であれば、ボディ構成がウイングロードデザイン:今石進)に似通っている事に気が付くかと思います。まさにCGを動かすフレーム(骨組み)を共用したデザイン構成なんですね。

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オリジナル機体なので、専用のマシンモードをデザインしました。古き良きアメ車をモチーフにしております。ゼノン総帥ゴートの専用車というオーダーでしたが、搭乗したかどうかは未確認です。

 

こちらからはゴイルのラフ稿。

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ゴブリ体型の名残があるため、ずんぐりしてます。武装はほぼ決定稿と変わりません。

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ウイングロードのデザインにもっと寄せるオーダーを受けて、全体的に長身でシャープに修整。

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準備稿のゴイル。翼端のモンスターの意匠に注目。

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平行して進めたマシンデザイン。あれやこれや。これだと特徴がなさすぎてパンチがないですね。

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これはマシン二稿目に対するスタッフからの修整オーダーの入った画稿。色々と開発側の事情によりデザインを修正している過程が理解できると思います。

ちなみに、僕は「アルバロスの翼」を遊ぶ為にニンテンドー3DSを買いました。